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2021年 新年のご挨拶

 

明けましておめでとうございます。

 

さて、昨年を振り返りますと、3月頃から急激な感染拡大が始まった新型コロナウイルスによって、近代金融史上、最も不透明、不確実な1年だったと思います。その影響は、私たちの日々の生活を大きく変え、地球規模での経済活動の自粛は、様々なビジネスに深刻な影響を及ぼしました。

 

一方、私たち世代が初めて見る、コロナ禍の株式市場、為替市場は、予測困難な相場環境が続き、裁量トレーダーにとっては経験値を発揮しづらい、難しい相場となる一方、トレーダーの感情に左右されない自動売買という取引手法は、その魅力を大いに発揮した1年でもありました。

 

このような環境の中、当社グループの主たる国内金融事業であるインヴァスト証券にとっての2019年は、「トライオートFX」及び「トライオートETF」の大幅リニューアルを行う一方、事業の統廃合など、既存事業でのサービス改善や品質向上と、事業リストラを推し進めた1年でありました。また、インヴァスト証券の最たる特徴である「テクノロジーを駆使した資産運用」を1歩前に進めるべく、アルファ碁にも活用された強化学習AIモデル、A3Cを応用したAIによる自動売買サービス、マイメイト(MAiMATE)の開発に注力した1年となりました。残念ながら、リリースが予定よりも遅れてしまっておりますが、主たるサービスを、自らの力で内製開発する、という初めての挑戦を、信念を持って、最後までやり抜く、という覚悟を身に着けた1年だったと思います。

 

一方、当社グループの海外金融事業であるInvast Financial Services(IFS)は、リスク管理体制の拡充を図りながら、コロナ禍におけるグローバル法人営業体制を手探りで構築する1年となりました。世界中に散らばる金融業を営む法人顧客の皆様に、シドニーからリモートでサービスをご提供し、新たな法人顧客の皆様とコミュニケーションを深めていく事は、十分可能であるとの確証を得た一方、世界的に、渡航が禁止・抑制されている現状が長らく続くという前提に立った、事業戦略の企画・実行が求められた1年でありました。

 

新しく迎えた2021年は、人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ年、その象徴となる東京オリンピックが大成功を収める1年になる事を願っています。ワクチン接種が進み、コロナ禍での新生活様式にも慣れ、パンデミックがもたらした変化を、前向きな力に変えていく1年だと願っています。

 

2021年、インヴァストグループは、グローバル顧客1,000万人というVisionに向かって、既存事業の発展と、新規事業の開発を推し進める1年にしたいと考えております。その為に、「トライオートFX」、「トライオートETF」を更に進化させ、FXやETFの自動売買を進化させ、強化学習AIモデルによる自動売買、「任せるトレードAI、マイメイト(MAiMATE)」の、1日も早い実取引サービスの開始を目指していきます。また、世界中の法人顧客に、より付加価値の高いサービスのご提供を可能とする為の施策も、鋭意検討中であり、それを実行に移す1年としたいと考えております。

 

更に、「お金に関する課題を解決するソリューションを創り、人々の幸せを通じて、「世界をもっと、良い場所にする」というミッションを達成する為に、新規事業開発も活発に行ってまいります。昨年発表させて頂きました、チーフプロダクトマネジメントオフィサー(CPMO)という役職の新設も、様々なお金の課題を解決するソリューション・プロダクトの開発を推し進めていく為であり、Vision達成を実現するためです。当社グループは、「自分で使いたくなる、家族に勧めたくなるサービス」を目指して努力し、より多くのお客様に喜んでご利用頂けるサービスをご提供すべく、全役職員一丸となって、これまで以上に不断の研鑽を続けて参ります。

 

本年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。
皆様におかれましても、この新たな年が実り豊かな輝かしい1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

インヴァスト株式会社
代表取締役社長
川路猛